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大差の票に「なんだよ、それ」 沈黙、屈辱の剛腕 民主党代表選

産経新聞 9月15日 8時18分配信
大差の票に「なんだよ、それ」 沈黙、屈辱の剛腕 民主党代表選代表に決まった菅直人首相が挨拶に行ったが、笑顔で目を合わせなかった小沢一郎前幹事長 =14日午後、東京・港区のホテル(鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)
 「剛腕」の小沢一郎氏が敗れた。14日の民主党代表選。党員やサポーターからの圧倒的支持を受けた菅直人首相の再任が決まった。日本の政治のキーマンの1人として20年近くにわたり影響力を持ってきた小沢氏。口を真一文字に結んだまま代表選会場を後にした。
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大差で敗れた小沢氏。代表選が行われたホテルの通路にごったがえす報道陣を前に、「ゴホン!」と大きなせき払いをすると、表情を変えることのないまま、無言で会場を立ち去った。

小沢氏の表情は朝から一貫して厳しかった。代表選会場で笑顔が見えたのは2回だけ。雌雄を決した後、再び壇上に上がり菅氏と“和睦(わぼく)”の握手を交わした際と、壇上から降りる道順を間違え、ばつの悪そうに浮かべた苦笑いだけだ。

投票前に会場で行われた「最後の訴え」では、2週間の選挙戦でつぶれた声で、政治とカネの問題を念頭に「国民のみなさまにご心配とご迷惑をおかけしたことを、心からおわび申し上げます」と謝罪。「自らの政治生命の総決算として、最後のご奉公をする決意」と力を込めた。

菅氏の演説時には身じろぎもせず目を閉じたように聞き入り、開票結果発表後に握手をするまで互いに目を合わすこともなかった。

会場には衆参合計411人の国会議員や地方議員らが集まった。「小沢一郎さん51ポイント、菅直人さん249ポイント」と、党員・サポーター票が公表された際には、「なんだよ。それ!」「おおー」とざわついた。

小沢氏の負けが決まると、菅氏のあいさつ中にもかかわらず、ふてくされた表情で足早に会場から去る議員の姿もあった。

■支持なき政治家は弱い

政治評論家の森田実氏の話「政党内でどんなに強いリーダーシップ、政治力を持っていても、国民の支持なき政治家は弱い。そのことを証明した選挙だった。小沢一郎氏は政治とカネの問題で丁寧な説明を行わないなど傲慢(ごうまん)な態度を取って国民の信頼を失い、この大きな世論の流れが国会議員票にも波及した。民主党議員の大半は小沢氏が生み出したと言ってもいいのに、小沢氏は200票しか取れなかった。小沢氏にとっては屈辱的な敗北であり、小沢氏の時代は終わったといってもいいのではないか。日本が円高、株安など危機的状況にあり、民主党は政府として対策を講じるべきときに党内の権力闘争の選挙を行い、危機意識がないことを露呈した。菅政権が今後、党外を含めて広く人材を求め、しっかりとした政治を行わなければ、民主党政権は国民に否定されることになるだろう」

■ビジョンと行動が乖離

漫画家のやくみつる氏の話「小沢一郎氏は悲壮な覚悟で代表選に臨んでおり、代表選の最後にようやく、政治家らしい演説、ビジョンを聴いた。立派な演説だったが、言っていることと、やっていることは乖離(かいり)している。例えば政治主導を強調しながら、素人のような政治家を(国会に)放り込んできた。政治とカネ問題だけでなく、こうした乖離により支持を得られなかったのではないか。ただ、菅直人氏の支持も消極的なものだ。第1次菅政権で方向性を示せないまま代表選に全神経を傾注させており、国民は総理としての資質に疑問を持っている。民意は移ろいやすい上、国会議員の票が拮抗(きっこう)しているため、菅氏に失政があれば小沢氏待望論が生まれる可能性があり、『最後のご奉公』の余地が残されていると思う。これでジ・エンドとはならないだろう。中長期的な政権が誕生したと思えず、合従連衡が続くのではないか」






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